採用広報のネタ30選|企画例・年間カレンダー・運用方法

採用広報のネタは、社内イベントではなく候補者が応募前・選考中に知りたい疑問から作ります。30の企画例と年間カレンダーを使い、月4本を継続する方法を解説します。

採用広報を始めても、数本でネタが尽きる。社員インタビューを頼むたびに調整が止まり、更新担当者だけが焦る。この状態は、発信量の不足より「誰の、どの疑問に答えるか」が決まっていないことに原因があります。

実務で迷わないための追補

採用広報のネタは候補者の疑問から作る

採用広報のネタは、仕事内容、人、評価、働き方、選考、会社の現在地の六つに分けると枯れません。社内ニュースの有無より、候補者が応募前に知りたいことを優先します。

一記事で会社の魅力をすべて語らず、疑問一つに答える企画にします。公開後は閲覧数だけでなく、求人票や応募ページへの遷移を確認します。

採用広報の企画前に決める3項目

迷ったときは、結論を急ぐ前に次の三点を揃えます。複数の担当者がいても、同じ基準で対応しやすくなります。

判断軸 見るポイント 実務上の扱い
仕事内容 1日の流れ・難しさ 入社後の想像を助ける
人・チーム 役割・連携・価値観 美談だけにしない
選考・条件 面接・評価・制度 不安を先回りして解消

判断軸を文章に残すと、次回から同じ確認をやり直さずに済みます。例外だけを人に相談する運用へ移せます。

30テーマを年間カレンダーへ落とす手順

次の順番なら、確認漏れと余計な往復を抑えられます。

  1. 候補者から実際に受けた質問を集める
  2. 六つの領域に不足テーマを置く
  3. 記事から求人・応募導線を一本つなぐ

重要なのは、相手や担当者が次に何をすればよいかまで決めることです。 事実共有だけで終わらせず、担当・期限・次の連絡を一つずつ置きます。

失敗しやすいポイント

社員紹介だけを量産すると情報が偏ります。仕事の難しさや評価基準も同じ密度で公開します。

本記事では、中小企業やベンチャー企業が採用広報のテーマを継続的に作る方法を解説します。候補者の検討段階を起点に30テーマを整理し、取材、確認、公開、改善までを月4本で回せる形に落とし込みます。

結論
採用広報のネタは社内イベントから探すのではなく、候補者が応募・面接・入社を判断するときの疑問から逆算します。
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応募前に、文化と目的も確認される

候補者は募集条件だけでなく、会社の文化や目的も応募判断の材料にしています。Glassdoorが米国、英国、フランス、ドイツの成人5,000人超へ行った2019年調査では、77%が応募前に企業文化を考慮し、89%が明確な使命と目的を重要だと回答しました。国やサービス利用者の偏りがあるため、日本で同率とは限りません。

候補者体験と応募・選考継続・内定承諾をつなぐ要素

参照:「Mission & Culture Survey 2019」Glassdoor

公開調査・査読論文22資料の統合レビューを見る

一次情報から決める採用広報のテーマ

採用広報は社内イベントの報告ではなく、候補者が応募・比較・入社判断で知りたい情報を継続して答える活動です。

ネタを30個並べる前に、候補者が企業を調べる理由と、自社が採用したい人材像を確認します。媒体ごとに印象が変わらないよう、発信テーマと証拠をそろえます。

候補者はオンライン上の企業情報を調べる

採用広報は応募数だけでなく、候補者が企業理解を進める材料として設計します。

LinkedInの雇用主ブランドに関する公式解説では、候補者がオンライン情報から企業への印象をつくるため、複数の媒体で一貫した体験を用意することが示されています。社員の声、仕事内容、価値観、選考情報を、媒体の役割に合わせて発信します。

差別化は採用実績との関連も確認されている

採用広報では「仲がよい」など共通表現より、顧客、仕事、判断、難しさの違いを具体化します。

2025年版小規模企業白書では、競合との差別化を意識する事業者で、予定人数を採用できたとする割合が高い傾向が示されています。広報テーマを決める際は、企業の差別化が実際の仕事内容へどう表れるかまで取材してください。

調査結果は対象者・時期・調査方法を確認し、自社の採用・委託データと合わせて判断してください。

採用広報とは何をする活動か

採用広報は、求人票だけでは伝わらない仕事・人・組織の情報を継続して届け、候補者が判断できる状態をつくる活動です。応募数を増やす施策に見えますが、役割はそれだけではありません。候補者が自社との相性を確かめられる材料を増やし、応募前の不安や選考中の認識差を減らします。

求人広告、採用サイト、採用ブランディングとは目的が重なります。ただし、担当範囲と時間軸は異なります。違いを曖昧にしたまま始めると、毎回「何を書けばよいか」の議論からやり直すことになります。

施策 主な役割 情報の形 向いている用途
採用広報 候補者の理解と納得を深める 記事、動画、SNS、FAQ 応募前から入社前までの不安解消
求人広告 募集を短期間で届ける 募集要項、訴求文 母集団形成と応募獲得
採用サイト 情報を整理して蓄積する 固定ページ、社員紹介 指名検索後の比較検討
採用ブランディング 選ばれ方を長期的に整える メッセージ、体験、表現 認知から入社後までの一貫性

中小企業では、四つを別々のプロジェクトにする必要はありません。採用広報で集めた一次情報を採用サイトに蓄積し、求人広告やスカウトから該当記事へ案内すれば、一度の取材を複数の接点で使えます。

厚生労働省の手引は、転職経験者、企業、人材サービス事業者へのヒアリングを基に、求職者が求める職場情報と企業側の課題・対応策を整理しています。採用広報の題材を担当者の感覚だけで決めず、候補者の判断材料から設計する際に役立ちます。

参照:「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」を策定しました(厚生労働省)

採用広報のネタが尽きる3つの原因

ネタ切れは話題の少なさではなく、記事を作る単位が大きすぎることで起こります。「会社の魅力を伝える」「カルチャーを発信する」と構えると、毎回大がかりな企画が必要です。

止まる原因 よくある状態 見直す単位
企画が抽象的 魅力・文化から考える 候補者の質問1つ
取材が重い 1時間の社員インタビュー 15分の事実確認
完成条件が高い 長文記事だけを想定 FAQ、図、短い解説も使う

実際の候補者対応では、仕事内容、評価、働き方、選考、チームなど細かな質問が出ています。その質問を一つずつ記事にすれば、現場の日常そのものが情報源になります。

採用広報のネタが循環する情報収集の仕組み

ネタを毎月ゼロから考えるのではなく、候補者から届く質問と社内で起きた変化を定期的に回収します。発信した記事が新しい質問を生み、その質問が次の記事になる流れをつくると、テーマ会議に依存しません。

1. 質問を拾う
面接、スカウト返信、辞退理由
2. 事実を集める
現場取材、資料、画面、数値
3. 形を変える
記事、FAQ、図解、短い投稿
4. 選考で使う
求人、スカウト、面接後に案内

記事への反応や追加質問を、次の「1. 質問を拾う」へ戻す

収集先は採用担当者の手元だけに限りません。面接官、入社者、現場責任者が持つ情報を、短い定例や共有フォームで回収します。何を集めるかを決めておけば、担当者が毎回長い取材を依頼する必要はありません。

情報源 拾える疑問・事実 記事への変換例 回収頻度
面接メモ 繰り返し聞かれた質問 選考FAQ、1日の流れ 面接後
スカウト返信 興味点、断る理由 役割、働き方、報酬の解説 週1回
入社後面談 入社前後の差 入社理由、意外だった点 入社30・90日
業務資料・会議 仕事の進め方、判断基準 プロジェクト解説、職種紹介 月1回
制度・組織の変更 更新されたルール 制度の目的と利用方法 変更時

記事化しなかった情報も、候補者対応のFAQとして残せます。情報の回収先と保管場所を一つにすると、広報担当者の異動や採用の繁閑があっても再開しやすくなります。

候補者の検討段階からネタを分ける

同じ情報でも、会社を初めて知った人と面接直前の人では必要な深さが違います。以下の5段階で問いを整理すると、内容の重複を避けやすくなります。

  1. 認知:何をしている会社か
  2. 関心:どんな仕事・人・環境か
  3. 比較:自分に合う会社か
  4. 選考:何を準備し、どう判断されるか
  5. 意思決定:入社後の現実を想像できるか
検討段階 候補者の主な疑問 記事の役割
認知 何を解決する会社か 事業を短く理解できる
関心 仕事と人は自分に合うか 日常を具体化する
比較 他社との違いは何か 判断材料をそろえる
選考 選考で何が起きるか 不安と認識差を減らす
意思決定 入社後に後悔しないか 難しさも含めて伝える

採用広報は応募前だけの集客施策ではありません。面接前後に候補者が読み返し、質問を整理し、意思決定するための資料としても機能します。

記事・SNS・採用サイトの使い分け

媒体は優劣で選ばず、情報の寿命と候補者にしてほしい行動で使い分けます。詳しい説明が必要なテーマを短いSNS投稿だけで済ませると、候補者の疑問は残ります。一方、日々の小さな出来事まで長文記事にすると制作が止まります。

媒体 得意な情報 向くテーマ 再利用の方法
採用記事 背景を含む詳しい説明 社員取材、職種、制度の実態 要点をSNSと求人へ転用
SNS 速報、日常、短い気づき イベント、仕事風景、更新案内 反応の良い投稿を記事化
採用サイト 長く参照する公式情報 選考、福利厚生、会社概要 関連記事へ案内
求人・スカウト 応募判断に必要な要約 役割、条件、期待、魅力 詳しい記事へリンク

一つの取材から、採用記事一本、SNS投稿三本、求人票の追記、選考中に送るFAQを作れます。媒体ごとに別のネタを用意するのではなく、同じ一次情報の切り口と長さを変える運用が現実的です。

そのまま使える採用広報30テーマ

30テーマをすべて作る必要はありません。自社の候補者から実際に聞かれた項目を優先します。ここでは企画会議で迷わないよう、6領域に分けて整理します。

仕事内容を伝える5テーマ

求人票の職務名だけでは見えない、時間の使い方と判断の範囲を記事にします。候補者は業務の一覧より、入社後の一日や困る場面を知りたいからです。

テーマ 取材で確認すること 適した形式
ある一日の流れ 作業、会議、集中時間 時系列の図
入社後30・60・90日 段階ごとの期待 ロードマップ
仕事の難しい場面 判断、調整、失敗しやすい点 Q&A
使う道具と資料 業務環境、情報の置き場所 画面と解説
職種間の連携 依頼元、相手、引き渡し 業務フロー

画面キャプチャを使う場合は、顧客名、個人情報、売上、非公開のURLを隠します。画像の横に「何を見る画面か」「どの判断に使うか」を添えると、単なる雰囲気写真になりません。

人とチームを伝える5テーマ

経歴の紹介より、一緒に働くときの行動が見える内容を優先します。社員紹介を作るなら、趣味や座右の銘だけで終えず、相談方法や意思決定の癖まで聞きます。

テーマ 候補者が判断できること 確認する事実
チームの役割分担 誰と働くか 人数、職種、責任範囲
1on1の進め方 相談できる環境か 頻度、話題、記録
会議の実例 意思決定の速さ 参加者、目的、決定方法
入社理由と現在 期待と現実の差 入社前後で変わった点
失敗時の対応 安心して挑戦できるか 報告、支援、再発防止

個人の成功談を会社全体の制度として見せないことも大切です。「この社員の場合」と「会社で共通する運用」を分けて書くと、誤解を減らせます。

会社と事業を伝える5テーマ

沿革を並べるより、顧客、提供価値、今後の課題を一本の線で説明します。候補者は事業の将来性だけでなく、自分の仕事がどこに影響するかを見ています。

テーマ 含める内容 避ける表現
顧客の課題 対象、状況、提供価値 市場を変える等の抽象語
売上の作られ方 契約単位、継続の理由 非公開数値の推測
事業の優先順位 今年取り組む領域 確定前の計画
意思決定の例 選択肢、基準、決定者 美談だけの説明
今の組織課題 不足と採用理由 候補者への丸投げ

小規模企業では、変化の速さ自体が魅力にも負担にもなります。変更が多いなら、何が変わりやすく、何を変えないのかまで示してください。

働き方と制度を伝える5テーマ

制度名ではなく、利用条件と実際の運用を書きます。「柔軟な働き方」と書くだけでは、出社頻度や勤務時間、承認の要否がわかりません。

テーマ 具体化する項目 更新時期
リモート勤務 対象、頻度、例外 制度変更時
評価の流れ 期間、評価者、面談 評価期ごと
学習支援 対象費用、上限、申請 年度ごと
休暇と繁忙 申請、引継ぎ、繁忙期 半年ごと
使用機器 PC、ソフト、選択範囲 調達変更時

制度は変更されます。公開日と更新日を表示し、採用担当が定期確認する項目に入れます。現場では使えない制度を魅力として出すと、入社後の信頼を失います。

選考と入社を伝える5テーマ

選考の透明性は、候補者の準備負担と不要な不安を減らします。評価基準をすべて公開できなくても、回数、担当、所要時間、確認したい内容は説明できます。

テーマ 載せる情報 関連ページ
選考の全体像 段階、日数、担当 募集要項
面接で確認すること 経験、行動、質問 面接案内
カジュアル面談 目的、参加者、流れ 面談予約
入社前の準備 書類、機器、連絡 内定者案内
初月の受け入れ 研修、相談先、期待 オンボーディング

面接の進め方はカジュアル面談の進め方、役割の具体化は採用要件定義の作り方もあわせて確認してください。

会社の現実を伝える5テーマ

良い情報だけでなく、合わない条件を判断できる記事が採用後の認識差を減らします。弱みを演出する必要はなく、現在の事実と改善中の内容を分けて書きます。

テーマ 伝える事実 補足すること
整っていない仕組み 未整備の範囲 誰がどう改善するか
繁忙が生じる時期 時期と理由 負荷を下げる対策
仕事に合わない人 起きやすい不一致 必要な支援
過去の失敗 事実と影響 変更した仕組み
今後変わる可能性 検討中の領域 決定方法と時期

不都合な情報を隠さず、それでも選ぶ人に届く状態を作ることが、採用広報の信頼につながります。

採用広報を止めない3か月の編集計画例

最初の3か月は、仕事の理解、働く人への安心、入社判断の順で候補者の疑問を埋めます。話題性のある記事を先に作るより、求人票から選考まで何度も説明している内容を優先した方が、採用実務でも使いやすくなります。

期間 狙い 月4本のテーマ例 選考での使い方
1か月目 仕事を具体化する 職種の役割/1日の流れ/成果物/難しい点 求人・スカウトから案内
2か月目 人と選考を見える化する 上司取材/チーム連携/面接FAQ/評価基準 面接前後に該当記事を送付
3か月目 入社後の現実を伝える 入社理由/立ち上がり/制度の実態/課題 最終面接・内定後の判断材料

四本すべてを長文にする必要はありません。主記事一本、短いFAQ一本、社員のコメント一本、図解一本のように制作負荷を分けます。月末には閲覧数だけでなく、面接で使われた回数と候補者の反応を確認し、翌月の題材を調整します。

編集会議で決めるのは「面白い企画」ではなく、今月どの候補者の疑問をなくすかです。
疑問、確認する相手、公開日、選考で使う場面の四つが決まれば、制作は進めやすくなります。

月4本を止めない運用方法

企画、取材、執筆、確認を同じ週に詰め込まず、役割と締切を分けます。最初から毎日更新を目指す必要はありません。

週 主な作業 担当 完成物
第1週 候補者質問を収集 採用・面接担当 企画4本
第2週 15分取材・資料回収 編集担当 事実メモ
第3週 執筆・画像作成 編集担当 初稿
第4週 事実確認・公開 責任者 記事4本

確認者には表現の好みではなく、事実誤認、公開不可情報、制度の有効期限を見てもらいます。修正範囲を決めないと、社内の全員が編集者になり公開が止まります。

社員インタビュー記事の構成と作り方

社員インタビューは人柄紹介で終わらせず、候補者が自分の入社後を想像できる事実を聞きます。経歴や趣味だけでは、仕事の進め方、任される範囲、苦労する点が分かりません。誰に何を判断してほしい記事なのかを先に決めます。

取材前に目的と確認事項を決める

取材前に「対象候補者」「解消する疑問」「記事を送る場面」を一文ずつ書き出します。たとえば、未経験候補者の業務不安を減らし、一次面接後に送る記事なら、入社前の経験、最初の仕事、支援体制、つまずいた点を中心に聞きます。

本人には質問と公開範囲を事前に伝えます。取材中に初めて扱うテーマを増やすと、事実確認に時間がかかります。業務画面や成果物を載せたい場合は、顧客名、個人情報、社内機密が映らない素材を先に用意します。

読者が判断しやすい順に記事を組む

記事は時系列だけで並べず、候補者が知りたい仕事の事実を前半に置きます。最初に現在の役割と担当範囲を示し、その後で入社背景や成長過程へ進むと、読み手が自分との共通点を見つけやすくなります。

記事のパート 伝える内容 質問例 避けたい内容
現在 役割、担当、判断範囲 今週、何に時間を使いましたか 抽象的な肩書だけ
入社前 比較軸、不安、決め手 何を確かめて入社を決めましたか 美談だけの入社理由
仕事の実態 進め方、連携、成果物 最近の仕事を順に説明できますか 一日の感想だけ
難しさ つまずき、支援、改善 困った場面をどう乗り越えましたか 「特にない」で済ませる
今後 次の課題、期待する仲間 次に任されたい仕事は何ですか 誰にでも当てはまる応援

取材後は発言を整えすぎないことも大切です。意味が変わらない範囲で読みやすくしつつ、本人固有の言葉や迷った点を残すと、候補者が仕事の温度をつかみやすくなります。

取材15分で記事の材料を集める質問

抽象的な感想ではなく、直近の行動、数字、使った資料を聞きます。「仕事の魅力は何ですか」だけでは、似た回答になりがちです。

直近1週間で最も時間を使った仕事は何ですか。

どこで迷い、誰に何を相談しましたか。

候補者が誤解しそうな点はありますか。

入社前に知っておきたかったことは何ですか。

説明に使える画面、資料、成果物はありますか。

録音や文字起こしを使う場合も、公開前に本人確認を行います。個人の発言と会社の公式見解を混同しないよう、記事内で立場を明記してください。

公開前の確認と写真・情報の権利管理

採用広報は公開して終わりではなく、誰が確認し、いつ更新・非公開にするかまで決めます。社員の発言、顧客情報、業務画面、制度の数値は公開後も変化します。確認者が曖昧だと、公開直前に差し戻しが集中します。

確認対象 主なリスク 確認者 対応
氏名・顔写真・発言 本人の意図と異なる公開 登場する本人 掲載範囲と公開期間を確認
顧客・取引情報 契約違反、機密漏えい 責任者・必要に応じ顧客 固有名詞と画面を匿名化
制度・待遇・数値 古い情報で誤認を招く 人事・制度管理者 基準日と更新日を記載
写真・図・引用 著作権、利用条件の違反 編集責任者 出典と利用許諾を保存

公開前の本人確認では、文章だけでなく見出し、写真、SNS転用文も共有します。退職や異動があった場合に残すか、匿名化するか、非公開にするかも事前に決めておくと、後から判断が揺れません。

記事台帳にはURL、公開日、登場者、確認者、次回見直し日を残します。制度記事は変更時、社員記事は異動時、職種記事は求人要件の変更時に見直す運用が現実的です。

一次情報と画面キャプチャの使い方

採用広報で最も強い材料は、自社でしか確認できない仕事の事実です。公的資料は制度や社会背景の根拠に使い、自社の魅力そのものを代弁させません。

宮城労働局の採用支援資料では、企業情報を求職者へ発信する手段として自社ホームページの活用が案内されています。公的な採用原則も確認しながら、職務に関係する情報を公平に示す設計が必要です。

参照:企業の魅力を発信する採用活動に関する資料(宮城労働局)

素材 見せる内容 注意点
業務画面 仕事の流れ・判断 顧客名と個人情報を隠す
社内資料 期待・役割・手順 古い版を使わない
写真 場所・人数・設備 演出と実態を分ける
公的資料 制度・統計・原則 対象と調査時期を記す

キャプチャは装飾ではありません。画像の直前に見る目的、直後に読み取れることを置きます。小さい文字が読めない場合は、該当部分を切り出して注釈を加えます。

公開後に見る4つの指標

閲覧数だけで評価せず、候補者の質問と選考の変化を確認します。検索流入が少なくても、面接前の理解に使われる記事は価値があります。

指標 確認する意味 改善例
記事から求人への遷移 仕事への関心 関連職種への導線を追加
面接で出る質問 不足情報 回答を記事へ追記
候補者への送付回数 選考での実用性 案内メールへ組み込む
内容の修正件数 情報の鮮度 更新責任者を決める

数字を増やすことより、候補者の判断に必要な情報がそろったかを見ます。面接で同じ質問が続くなら、記事を増やす合図です。

採用広報のネタに関するよくある質問

採用広報は人数や投稿頻度より、候補者の判断に使われる情報が継続して増えているかで考えます。担当者が迷いやすい点を、始め方と運用の観点から整理します。

社員数が少なくても採用広報はできますか

社員数が少ない会社ほど、代表や現場責任者の判断、仕事の進め方、入社後の役割を具体的に伝えられます。大人数の社員インタビューを揃える必要はありません。一つの職種について、代表の期待、担当者の一週間、使う資料、最初の30日を分ければ複数の題材になります。

一人に長時間の取材を繰り返さず、15分の確認と既存資料から作る形にします。採用人数が少ない場合は投稿量より、求人や選考で繰り返し使える記事を優先します。

採用広報は週何回更新すべきですか

無理に毎日更新するより、月2〜4本を選考で使いながら続ける方が、情報資産として残ります。頻度だけでは適正を決められません。採用職種数、選考人数、取材できる時間に合わせ、公開日を守れる本数から始めます。

短い更新はSNS、長く使う説明は記事に分けると負担を抑えられます。月末に候補者から追加で出た質問を集め、翌月のテーマにします。

SNSだけで採用広報を進めてもよいですか

SNSは接点づくりに向きますが、条件や仕事の詳細は採用サイトや記事へ蓄積する必要があります。投稿が流れた後も候補者が参照できるように、重要な説明は固定ページか記事に残します。

SNSの反応が良かった話題は、背景、具体例、写真、FAQを加えて記事化します。反対に記事の要点は短い投稿へ分け、一つの情報を往復させます。

会社の課題や仕事の厳しさも書くべきですか

候補者の判断に影響する現実は、改善中の対応や期待する役割とセットで伝えます。良い面だけを並べると、選考中や入社後に認識差が生まれます。ただし、単なる内部批判や未確認の話を公開する必要はありません。

「現在の状態」「なぜそうなっているか」「会社が進めている対応」「入社者に期待すること」の順に整理すると、弱みではなく判断材料になります。

生成AIで採用広報の記事を作ってもよいですか

構成整理や表現の補助には使えますが、社員の経験や自社の数値を生成AIに推測させてはいけません。候補者が知りたいのは、その会社で実際に起きていることです。取材メモ、社内資料、制度の原文を基にし、事実確認は人が行います。

公開前には、個人情報や機密情報を入力していないか、他社にも当てはまる一般論に置き換わっていないかを確認します。文章を整える工程と、一次情報を集める工程を分けることが重要です。

社員インタビューを依頼する社内メール

採用広報への協力内容・所要時間・公開前確認を明示します。

【会社名】【担当者名】【期限】などを書き換えて使ってください。文面枠をクリックして選択し、Ctrl/Command+Cでコピーできます。

社員への取材依頼

何を話すか分からない不安を減らします。

件名:採用広報インタビューへのご協力のお願い

候補者へ【仕事・チーム・働き方】を伝えるため、【テーマ】についてお話を伺いたいです。
所要時間:【分】
実施方法:【対面/オンライン】
質問項目:【URL/添付】
写真撮影:【あり/なし】
公開先:【サイト】
公開前確認:【本人確認あり】
【期限】までに協力可否と都合のよい日時をご返信ください。

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まとめ:候補者の疑問が次の記事になる

採用広報のネタ帳は、候補者対応の記録から作れます。まず過去3か月の面談・面接で聞かれた質問を集め、30テーマから近いものを4本選んでください。

Alpha Favでは、採用要件の整理、候補者質問の収集、取材、記事制作、公開後の改善まで支援します。担当者だけで更新が止まっている場合も、現場の負担を抑えた運用から設計できます。

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株式会社Alpha Fav 代表取締役 丸山雄河

監修者

丸山 雄河

株式会社Alpha Fav 代表取締役

早稲田大学教育学部卒業後、法人営業・マーケティング・事業企画を経て、株式会社Alpha Favを創業。現在は代表取締役として、企業の魅力を言葉と実務に落とし込み、顧客や候補者から選ばれる状態をつくるための支援を行っています。

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